【ひとり旅2】関東最東端!銚子のホテルでひとり漁師料理を堪能する(その4:旅館の夕食編)
前回の記事はこちら。
いよいよ待ちに待った夕食の時間。
ぺたぺたとスリッパを鳴らして食事会場へ向かう。
食事会場といっても客は私一人なので完全個室状態である。
ただ、だだっ広いところにポツンではなく、いい感じの広さだったので孤独感は少ない。
テーブルにはすでに料理が並べられている。
まず目に飛び込むのは赤が眩しい金目鯛のお刺身。
鰯のたたきもある。どちらも銚子で捕れたもののようだ。
キリンの瓶ビールをお願いして早速いただきます。
もちろん、どれも美味しいに決まっている。
ほどなくすると、左上のキャベツだけが盛られた場所に揚げたての鰯のフライがやってきた。
銚子電鉄のアナウンスで知ったが、銚子は春キャベツの生産が日本一らしい。
だが今はキャベツよりもフライだ。
ソースでも醤油でもということで、銚子で製造されたものと思われる醤油を垂らす。
エロい。
鰯にここまで興奮することは人生で早々ない経験だろう。
当然揚げたてのサクサクだけど、衣にも醤油にも鰯自体の味が負けていない。
うーん、これはどちらかというと酒よりご飯かも。
しかしまだまだ刺身も残っているので我慢して日本酒「銚子の誉」をお願いする。
あっさりした金目鯛にも、薬味の効いたタタキにもよく合う美味しいお酒だ。
いつも思うが、旅館の夕食だとどんな日本酒でも上方修正されて、そのものの味が後から思い出せない。
まぁ味覚なんてその時の感情や食べ合わせで変わるし、そもそも味を記憶する能力など私にはないと思う。
お刺身と日本酒を平らげたところでご飯をお願いした。
半身残しておいた鰯フライに、今度はソースとレモンを掛ける。
ご飯と味噌汁に非常によく合う味になった。
しっかりお茶碗2杯をいただき、大満足で箸を置いた。
部屋に戻って敷かれた布団に幸せを感じつつ、Youtubeでひまつぶし。
しっかりとWiFiも完備されており、自身を持って「ホテル」と呼べるだけの材料はそろっていることがわかった。
窓を開けると暗闇の中、波の音と常温の潮風がわずかに吹く。
海辺のネットサーフィン心地よいです。
波の音につつまれて夜は更けていく。
次回に続きます。