ひまつぶしのひとり旅

ひまつぶしでひとり旅してます。

【ひとり旅3】出張ついでに異国文化の地、長崎を旅行してみる(その4:長崎ちゃんぽん編)

前回の記事はこちら。

 

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軍艦島に上陸。
船は満員だったのでなかなかの人の数だ。
島の外周1/5くらいに見学通路があって、ガイドさんと一緒に全員で歩く。
こうなると廃墟的な雰囲気は薄れるけど、上陸できるだけありがたい。

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レンガは事務所、階段は入坑口

さっきまでどんより曇っていたが、青空が見えて気持ちがいい。

紅いレンガの壁は総合事務所だったんだって。
その右の階段は坑道に降りるエレベーターの入り口。
働いてた人は毎日ここを登り降りしてたのが想像できる。
ちなみに、どちらも補強用の骨組みでガチガチに固められてます。

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アパートだった建物

見学できるところの最奥に来ると、人が住んでいたアパートが見える。
1個の四角が6畳一間。
狭いけど、給料はめちゃ良かったので生活は潤っていたよう。

 

へっぽこな写真をあれこれ載せても仕方ないので、これだけにしとこう。
見学できるところは少ないけど十分見どころあったし、ガイドさんの話で当時の暮らしを想像できた。
住宅街の方も見てみたいけど安全上まず無理だよね。

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連なったコンクリートはベルトコンベア跡、奥には病院

 

というわけで行きと同じ船で長崎港に帰る。

時間は昼13:00を回っている。ご飯にしよう。
長崎港から15分ほど歩いた場所にあるのがこちら。

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長崎中華街

長崎新地中華街
長崎にも中華街があるのだ。

ただし横浜のそれと比べると、規模は非常に小さい。
まぁそれはそれで店選びに迷う必要がないのでよしとする。

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はい、長崎ちゃんぽん

やはりベタに長崎ちゃんぽんだろう。
長崎ちゃんぽんでは有名な江山楼というお店。

エビ、貝柱、肉団子、上にちょこんとフカヒレも乗っていて具だくさん。
スープは若干とろみがあってコクがすごい。

麺はあのちゃんぽんの麺だ。

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ずるずる

リンガーハットとたいして変わらんだろうと思っていたが、想像以上に美味しかった。

 

さて、本日の宿はこの新地中華街のすぐ脇にあるホテル。
ちょっと早いがチェックインさせてもらえた。

少しホテルで休憩しよう。

 

次回に続きます。

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ホテルから望む景色

 

【ひとり旅3】出張ついでに異国文化の地、長崎を旅行してみる(その3:軍艦島編)

前回の記事はこちら。

 

はじめて訪れた佐賀の朝。
今日は朝から長崎へ向かう。

平日なので駅には通勤通学の人が多い。

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佐賀駅の朝

7:12発の特急かもめで長崎へ向かう。
乗車時間は1時間20分ほど。

思っていたよりも遠い。というか長崎がでかい。

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優雅でフォトジェニックな朝食

ホテルに無料朝食もあったが、時間もそれほどなかったし何となく車内で食べたかったのでサンドイッチ。

この内容なら見せなくともよいと思われるかもしれないが、貴重な旅中の一食、出し惜しみせずお届けする。
マウントレーニアがボッチ感を増して心地よい。

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オーシャンビュー

車内はJR九州らしく近未来なデザイン。
乗車口も何色とは表現できない照明で照らされている。
まるで花魁の化粧台だ(想像)。

よくみると目の前は海で、長崎の端っこまで来ていることがわかる。
そしてがっつり曇り空ということもわかる。

ぼっとしていたら長崎に到着。

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長崎駅。あぁ異国情緒を感じる感じる。

 さて、なぜわざわざ早い時間の電車で長崎まで来たのかというと、軍艦島に行くためである。

何年か前に観光で上陸できるようになり、世界遺産にもなった炭鉱の島。
正式名称は端島

一度は行ってみたいと思っていたし、少しでも建物が残っている今のうちに行こうと思い立ったのだ。
もちろんツアーでないと参加できないので、数日前に10時発の便を予約した。

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路面電車はどこまで乗っても130円

路面電車に乗って出島に向かう。

あの出島だ。教科書で散々みたやつである。

ということは近くに港がある。長崎港。
ここからツアーが出ている。

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長崎港

おお港だ。

向かいには重々しいクレーン。三菱重工の敷地らしい。
せっせと船をつくっているのだろう。

ツアー会社の事務所に付き、チェックインして船に搭乗する。
ツアー料金4000円のほか、上陸料300円がかかる。
上陸できなければ300円は返してくれるらしい。

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軍艦島へ40分ほどの航海

ここ2日ほど波の状況が悪く運休していたようで、シフトした乗船客で満員だ。
ゆうに100人を超えている。
窮屈だが、まぁ当時もこんな詰め詰めの状態で島へ向かったのだろう。

今はよく知らないが、当時の軍艦島三菱重工の島だ。
ツアーの間もチョイチョイ三菱の施設の紹介が入る。
いやぁでかい。造船に興味はないけど、大きいものをつくるのはすごいことだと思う。

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軍艦島

ガイドさんの指示にしたがってキョロキョロしていると、ついに軍艦島が現れた。

おぉ軍艦島軍艦島だ。まさにあの軍艦島である。
船内は活気が湧いて撮影大会が始まるが、iPhoneの私はおとなしく席に座って人の合間から撮ることにする。

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上の写真、左側の大きな窓の建物は学校だったらしい。

これには写っていないが、右の緑色の建物。この隣に写真集などで有名なX形の階段がある。
一応写真に収めたが雰囲気もへったくれもない写真なので載せるのはやめよう。

せまい島の上に並び連なった無機質な建物群。
これはやはり間近で見る価値が十分にある。

 

今日は波も穏やかで島に上陸できるようだ。

 

次回に続きます。

 

【ひとり旅3】出張ついでに異国文化の地、長崎を旅行してみる(その2:佐賀ラーメン編)

前回の記事はこちら。

 

佐賀の夜。

居酒屋のあとはシメのラーメン。

 

事前に調べていたのだが、佐賀駅の北口すぐに位置する「駅前ラーメン ビッグワン」にやってきた。なんとイカす屋号だろう。

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佐賀ラーメンのビッグ・ワン

店内に入ると豚骨の匂いが鼻を突く。

注文は券売機。
食べログの写真をみて見た目に美味しそうだった玉子入りラーメンをポチり。
玉子とは生卵である。

カウンターで厨房を囲む物見形式。
ラーメンをすする中年のお客含めて店内はライブ感に満たされている。

店主とおばちゃんでお店をやられているようだ。
二人ともせっせと動いていて、無性にプロを感じる。

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生卵がキュート

 

それほど待つことなくラーメンがやってきた。
ずるずる。もちろんおいしい。

豚骨の濃い香りだが味はあっさり。
博多ラーメンよりは長浜ラーメンに近いと思う。

さっぱりしたチャーシューも多めにのっていて◎。

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なにも言うことはありません。

麺は博多ラーメンほど加水率低くなく、普通の麺な気がする。

博多とか佐賀とか、〇〇ラーメンってひとくくりにするの時代錯誤なのかな。
でもこの豚骨は九州にあってほしい。未来永劫・・・

 

ごちそうさまでした。
おいしいラーメンに真面目な店員さん。
このラーメン屋さんがあるだけで、佐賀がとても好きになった。

別に店員さんと特別会話したわけじゃなく、自己完結で勝手に気に入っているだけ。
でもこの感覚が、一人旅の良さなんだと思う。

 

ホテルへ帰宅。

明日からの服を選択して、休みます。

 

次回へつづく。

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洗濯終わり待機中・・・

【ひとり旅3】出張ついでに異国文化の地、長崎を旅行してみる(その1:佐賀の居酒屋編)

 

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6月末、仕事の出張で九州を訪れた。
こんなチャンスはめったにない。なんせ九州だ。


浜松から遠いのは仕方がない、時間がかかるのもどんと来いだが、経済的な問題で気軽に行くのはなんとも難しい。
単純な費用よりも、せっかく交通費かけて来てるのだから、ここに行かないと、あれもしないと…と考えてしまうのが旅の行動を縛られるようで嫌なのである。


あれこれと詰め込んだ旅行は満足感はあるが、それは己の行動を加味したナルシシズムな満足感であり、100%その土地からもらう感情ではない。


ひとり旅とは、その土地との対話だ。
金と時間に余裕をもってこそ、心から旅を楽しめるのである。

要するに、会社の金で九州行けるぜ!ヒャッホォォォイ!!ということだ。

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九州新幹線車内。気持ちは開放感でいっぱい。

仕事も終わり、まずは九州新幹線新鳥栖へ向かう。

有給も取ったし時間はたっぷりある。


それにしてもこのシート、九州新幹線といえばコレという印象に今はなっているが、座り心地は褒められたものではない。

見た目通り、ペラペラの板の上に座っている感覚。

長時間乗る車両ではないしクレームを付けるつもりもないが、東海道新幹線の座席がいかに必要十分で優れているかを再認識できるものだ。

 

新鳥栖から在来線で佐賀駅へ。
本日は佐賀で一泊だ。

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佐賀駅

生まれて一度も訪れたことのない長崎を今回の目的としていたが、仕事が遅れると長崎まで行くのが大変なので、佐賀で一呼吸。

仕事は予想よりも早く終わったが、宿も取ってあるので予定通り佐賀に泊まることにした。


チェックインしてワイシャツを脱いでシャワーを浴び、ご飯を食べに出かける。
旅行のためにスニーカーも持参した。

 

ホテルから少し歩いて繁華街の方に向かってみる。
規模は小さいが、アーケードもちゃんとあり浜松と比べると真っ当に栄えている。

キャバクラとかスナックが集合したビルもある。こういうのをビルにまとめるのは土地柄なのか、なにか理由があるのかな。

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夢のキャバビル(仮称)


あれこれと迷うのが嫌なので、行くお店は入りやすそうな居酒屋を事前に調べていた。
ホテル近くまで戻ってお店に入ってみる。

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居酒屋「ヒノマル食堂」

平日ということもあり客は少ないが、いい感じに一人でも入りやすい。

この店、30分500円の飲み放題がある。
交通費がかかっていないのでお金には余裕があるが、せっかくなので飲み放題に。
一人なら30分あれば十分飲める。一人飲みには最適ではないか。


ビールとともにいただくのはゴマ鯖。おいしい。
あとで知ったけど博多の名物なんだって。
博多って食の名物多すぎない?

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ごまさば

あとは一応焼き鳥の店なので何本か。
私は砂肝が一番好き。

食べたものと一緒に小石を飲み込んで砂肝ですりつぶす。
小石は角が立っていると身体を傷つけるし、丸すぎるとすりつぶせない。
鳥の中には小石選びの匠もいるのだろう。

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砂肝とねぎま

ビール→ハイボール→レモンサワー→ハイボール芋焼酎 で30分終了。
これで500円は非常に安い。会計は2000円ちょっと。


佐賀らしいものは何も食べていないが、メインは長崎なのでよしとしよう。
ところで佐賀らしいものってなんだろう?

 

さて、よっぱらったし、シメのラーメンでも食べよう。

 

次回に続きます。

【ひとり旅2】関東最東端!銚子のホテルでひとり漁師料理を堪能する(その5:旅館の朝食編)

前回の記事はこちら。


銚子の朝。
日の出を見ようと思いたち朝4:50に一度起きたのだが、残念ながら曇っていて見えなかった。
雨男ではないと自負しているが、旅行で快晴になることも少ないように思う。
雲男。手首から糸を出せないタイプのクモ男だ。
すぐさま二度寝。朝食は遅めの8時をお願いしたのでまだまだ寝ていられる。

 

寝汗を流すため朝食前に風呂に入る。
これだけ海が近いと夜中は寒いのではと思っていたが、むしろ暑いくらいだった。
エアコンは一切つけていない。
ちなみに昨晩は波も穏やかでうるさいとは全く感じなかった。

風呂の男女は入れ替え制とのこと。
間違えないよう気をつけるつもりだったが、そもそも客は私しかいないので男湯しか照明が付いていない。
汚したりすると一発で犯人は私とバレるので、多少なりとも気を使いつつ、気持ちよく浸からせてもらった。

いよいよお楽しみの朝食の時間だ。
不思議なもので、昨晩あんなに満腹でも寝て起きるとすっかり空腹になっている。
少し早めに会場に行くと、すでに食事が用意されていた。

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待ち望んだ漁師料理の朝食


鰯の刺身、鯖の塩焼き、ひじき煮、つみれとアラの味噌汁、そして、後から温かい金目鯛の煮付けを持ってきてくれた。

虹色に光る鰯はつい先ほどまで泳ぎ回っていたのが見て取れる。
金目鯛は昨晩の夕食でお造りを彩っていた彼(女)だ。
煮汁の照りをたたえ、その大きな瞳が誇らしげに見える。
右上の固形燃料のは目玉焼き。

これは…まずい。
すべてが殿堂入りのおかず、ご飯との相性がサチュレーションしている。
その不安をつっぱねるが如く、おひつ内には2合はありそうな大量の銀シャリが待機している。

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鰯の刺身

まずは鰯の刺身から。美味い。
青魚らしい匂いが少なく、目をつむったら白身と言われてもギリ納得するくらいあっさりしている。
それだけ新鮮なのだろう。それでいて鰯特有の旨味は抜群だ。
夕飯で出た鰯のフライとはだいぶ世界観が違う。

 

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照り照りです

金目鯛の煮付け。半端ない。
煮汁は濃い味付けでまさしく漁師料理
生姜でごまかすことなく醤油のしょっぱさと砂糖の甘さがガツンとくる。
すごいのは、金目鯛がそれに負けていないということ。
濃いタレを味方につけて自らの身と皮を煮付けとして昇華させている。
煮汁に浸かった骨は名匠の打つ日本刀の如く光り輝いており、ポートレートモードで接写したくなるような艶めかしさである。

もうゴタクはいい。食うのみだ。
ひじき煮も漬物も味が濃い目で、漁師が好みそうな味付け。
漁師はこれでいいのだろうが、昨晩からネットサーフィンでヘラヘラして寝ただけの男が食していいものではない気がする。
今を頑張る者だけが許される食事だ。
私が頑張ったことといえば日の出をみようと早起きしたこと、使い終わった風呂場のイスを元の場所に戻したことくらいだ。あと部屋の電気は消した。
これくらい業を積めば少しは許されるだろうか。

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濃い味付けのひじき煮。箸休めには向かない。

女将さんと仲居さんが交代でやってきて、しきりにおひつの中身を気にしておかわりを勧めてくれる。
この充実のおかずでも、さすがに2合は食べない。
私を太らせて朝食の一品に加える気なのだろうか?
まぁこの煮汁に浸からせてもらえるなら人生を全うしたと言いきれる。

ここでさらに女将さんから悪魔の誘い。
金目鯛の煮汁をご飯にかけるとおいしいですわよと。
さすがにそれは犯罪級ではないかとも思ったが、もうここまできたら何でもいい。
最後の一杯と言い聞かせて煮汁を2周回しかける。
「まぁうまいわ…」一人の個室で思わず口からこぼれた。

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そりゃうまいよね


煮汁ごはんをかっ込み、骨に残った身と皮を何巡もしゃぶってこそぎ取る。
セルフ間接キス状態だが気にしない。
今考えると完全にキマッていた。あの姿を人に見られたら社会的信用を失っていただろう。

ごちそうさまです。
なんとかご飯は茶碗4杯に抑えた。
凄まじい満足感を感じつつ、部屋に戻った。


美味しい朝食を終え、部屋に戻ってきた。
この時点で今回の旅の目的「漁師料理を堪能する」は成し遂げられたので、もうあとは帰るだけ。

 

…というわけで、以上で銚子旅行はおしまいです。
帰りに港町を少しだけ散策したんだけど、特にここに書くほどでもないので終わりにします。
心あたたまるホテルと漁師料理、さいこうでした。

その日の昼食はそれとは対局にあるものを求めて歌舞伎町に。

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それでは、次のひとり旅まで。

【ひとり旅2】関東最東端!銚子のホテルでひとり漁師料理を堪能する(その4:旅館の夕食編)

前回の記事はこちら。

 

いよいよ待ちに待った夕食の時間。

 

ぺたぺたとスリッパを鳴らして食事会場へ向かう。
食事会場といっても客は私一人なので完全個室状態である。
ただ、だだっ広いところにポツンではなく、いい感じの広さだったので孤独感は少ない。

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金目鯛のピンクが艶めかしい

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鰯のたたき

テーブルにはすでに料理が並べられている。
まず目に飛び込むのは赤が眩しい金目鯛のお刺身。
鰯のたたきもある。どちらも銚子で捕れたもののようだ。

 

キリンの瓶ビールをお願いして早速いただきます。

もちろん、どれも美味しいに決まっている。

 

ほどなくすると、左上のキャベツだけが盛られた場所に揚げたての鰯のフライがやってきた。
銚子電鉄のアナウンスで知ったが、銚子は春キャベツの生産が日本一らしい。
だが今はキャベツよりもフライだ。
ソースでも醤油でもということで、銚子で製造されたものと思われる醤油を垂らす。

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直立した鰯フライに醤油をかける


エロい。
鰯にここまで興奮することは人生で早々ない経験だろう。
当然揚げたてのサクサクだけど、衣にも醤油にも鰯自体の味が負けていない。
うーん、これはどちらかというと酒よりご飯かも。
しかしまだまだ刺身も残っているので我慢して日本酒「銚子の誉」をお願いする。
あっさりした金目鯛にも、薬味の効いたタタキにもよく合う美味しいお酒だ。


いつも思うが、旅館の夕食だとどんな日本酒でも上方修正されて、そのものの味が後から思い出せない。
まぁ味覚なんてその時の感情や食べ合わせで変わるし、そもそも味を記憶する能力など私にはないと思う。

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お鍋もいただきました。

お刺身と日本酒を平らげたところでご飯をお願いした。
半身残しておいた鰯フライに、今度はソースとレモンを掛ける。
ご飯と味噌汁に非常によく合う味になった。
しっかりお茶碗2杯をいただき、大満足で箸を置いた。


部屋に戻って敷かれた布団に幸せを感じつつ、Youtubeでひまつぶし。
しっかりとWiFiも完備されており、自身を持って「ホテル」と呼べるだけの材料はそろっていることがわかった。
窓を開けると暗闇の中、波の音と常温の潮風がわずかに吹く。
海辺のネットサーフィン心地よいです。

 

波の音につつまれて夜は更けていく。

 

次回に続きます。

【ひとり旅2】関東最東端!銚子のホテルでひとり漁師料理を堪能する(その3:犬吠埼灯台編)

前回の記事はこちら。


さて、夕食の時間まで1時間半ほどあるので散歩に出ることにした。

来てから知ったが、銚子は関東最東端とのこと。
関東の最東端ということは、日本でも、もっと言えば世界の中でもそこそこ最東端ということだ。
世界中のほとんどの人よりも早く明日を迎えるのである。
これは地味にすごいことだと思う。

 

ホテルを出て少し歩くと灯台が見えた。犬吠埼灯台といういよいよ最東端の灯台らしい。
海岸線に堤防の上を歩けるようになっている。
砂浜を歩かなくていいのは楽でよい。

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銚子の海岸。犬吠埼灯台が見える。

多少曇っているのと、春先で暖かくなってガスも出ているので海自体はそこまで綺麗ではない。
日曜だからか、歩いたり走ったりしている人が結構いる。

今日は波が穏やかということらしいが、時化ていたり強風のときは割と怖いと思う。
今日の状況でも場所によっては波が岸に打ち付けるときの轟音が鳴っている。

 

25分ほど歩いて犬吠埼灯台の根本に着いた。「いぬぼうさき」と読むらしい。

16:00までなら灯台を登って景色を見られるようだがすでに門は閉められている。
中には以前使っていたレンズの展示なんかもあるようで少し観てみたかった。
まぁ次の機会にしよう。

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犬吠埼灯台


適当に写真を撮って来た道をよっこら引き返す。
宿に戻ったのは17:30過ぎだった。

 

夕食まで30分ということで手早く風呂に入ることにする。
なんと24時間入浴可とのこと。温泉ではないが広さは十分で気持ちよく浸かることができた。
歩いてお腹も空かせられたし、夕食への期待が高まる。

 

浴衣を着替えて脱衣所を出ると先ほどの仲居さんが待ち構えていた。
「もう準備できておりますので。」
ほぼ貸し切りの為せる技だ。
部屋に戻って下着だけリュックに詰め込み、小走りで食事会場に向かう。

 

次回に続きます。